影か残響か

ウソに次ぐウソ。
愛に次ぐ愛。
裏切りに次ぐ裏切り。
うつろう時の時のなか影は揺らぐ事すら許さず切り替わる、ただただそっけなく。
そのそっけなさに抗うように音だけが残るとしても、聴くものはもう誰もいない。
どうでも良すぎる現実の煩雑に追われふと実は逃亡者であることに気づく、あるいは。
まったくどうでも良いはずがない夢からすらもほんとのところ逃げていたりしてナー。
まあ人の事はどうでもいい。
目の前には無間の地獄。仕方ないから、歩こう。