そんなの常識だよ

『はじめての言語学』を読んだので。そこから印象の強かったのを抜粋。

比較言語学のプロセスを見ていくと、歴史をさかのぼれば言語は必ず現在と違うことが確認される。フランス語やイタリア語もラテン語から分かれた。ということはラテン語が変化した結果である。「乱れたフランス語をやめて正しいラテン語を話そう」と言ったら日本人はびっくりだろう。でも、そういうことが真面目に主張された時代もあったのである。みんな自分の価値観が基準なのですね。自分は知っているけど、ほかの人は必ずしも知らない。そういうのを常識という。
以上、五章四節――言葉は変わらないわけにはいかない より

なんで印象が強いかって『こんなことをわざわざ諭さなきゃいけないのか……はあ』って思ったから。
こんなん踏まえた上でわざとらしくイヤミったらしく「常識だろ? こんなの?」そう使うのが常識です(真顔
だから常識って言葉を使うヤツは真性バカかこっちを試してるか、あるいは『みんな俺であれ』主義者か。あーあと一つ、『それくらいは知っといた方が良いよ』と天邪鬼に警告してくれてるか。そのどれかです。ちなみに「常識だろ? こんなの?」の問いに真顔で「あんたの常識はあんたの中でしか通用しないよ」って言うヤツは三流。むしろペラペラ話された常識をことごとく凌駕する話をした後「常識だろ? こんなの?」
……そういってくれる人に僕は一生ついていきます。
しかしどうしてこう日和見参謀系なんだ、僕は……