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ファウストvol.4の滝本竜彦をぱらっと読んで泣けてきた。おかしいなぁ、悲しくなんて無いのになぁ。
悲しくなんて無いのに出る涙の意味を知らない友人たち。そんな人だけ僕の周りにいればそれは空々しいまでに幸せなのだろう。そんなことを考えてたら『そんなに自分が可哀想かよ?』という声が響いてくる。そして一拍遅れて自分に同情するのはゲスな人間のやる事だ、と村上春樹ノルウェイの森』。
衝動的に全部から逃げたくなれば、『どれだけ遠くに行っても自分から逃げることだけは出来ない』、とこれも村上春樹神の子どもたちはみな踊る
しかし、最近はこっちの考えの方が強い。つまり、自分というものを成立させるのが決して自分だけではない以上、遠くに逃げたとき、やはりそれは正しく自分から逃げているのだ、と(当たり前だ、出なければ誰も遠くに逃げたりはしない)。
というわけで明日帰省。
ん? 前の文章? みんなみーんな枕詞。悲しさも嬉しさも性欲も怒りも、みーんなみーんな薄っぺらくみえるそんな風に視覚に異常をきたした僕にとって、人生もきっと枕詞(いや、冗談だから心配とかすんなよ…………それも寂しいな)。